ブログ・通信
創業融資を受けるために自己資金はいくらあれば良いか?
創業融資をご希望のお客様と初めて面談したときに、よく聞かれるのですが
「Q:自己資金がいくらあれば、融資って受けられるのでしょうか?」
というご質問があります。
これに対して
「A:自己資金はいくら必要ですよ、という答えはありません。」
と、回答させて頂いてます。
というのも「金額」ベースでは答えがないからなのですが
融資を受けるための自己資金の「目安」はあります。
その目安として覚えて頂きたいのは
「融資金額の1/3の自己資金」です。
つまり、300万円の融資を受ける時には
100万円の自己資金があれば
融資を受けるのが有利になります。
「有利」と書かせて頂いたのは
自己資金だけで銀行は融資の判断をする訳ではなく
それ以外の要素も加味して融資するか否かを判断するからです。
また、創業融資における自己資金に関しまして
こういうご相談も多いです。
「Q:日本政策金融公庫に『新創業融資制度』というものがあって
ホームページを確認すると、自己資金要件があって
『創業資金総額の10分の1以上の自己資金』と書いてあります。
なので、融資金額の1/10以上の自己資金があれば
融資を受けられるのでしょうか?」
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/04_shinsogyo_m.html
これは、融資を受けるための要件でして
「融資を申込みをできる」というだけであって
実際に融資を受けることができるかどうかは関係ありません。
つまり「融資審査のテーブルにのる」というだけで
たとえば、自己資金100万円用意できたら
融資1,000万円を受けられる、というわけではないのです。
結局のところ
「融資金額の1/3の自己資金」
これが、ひとつの目安となります。
ご自身の希望した融資金額を確実に受けるために
創業までにコツコツと1/3の自己資金を貯めていきましょう。
熊澤 斉